2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしと女と鮫に喰われた娘

いちばん身近な人との思い出の歌はたくさんあるような気がするけれど、思えばどれも私が勝手にさし出したものばかりで、本当にふたりの思い出なのか分からない。 相手に、勝手にあれこれ差し出すようになるより遥かむかし、その歌ははっきりと相手のもので、…

まぼろしの入出力

斉藤清六の「ぎんぎらぎんにさりげなく」とキャバレーボルテールの(半端に)電化ダンスポップ化した80年代中期のライブ版*1とをミックスしようとするが環境がないので、頭の中でどうにかしようとしていると瞼の裏にうっすらと明かりがさし、ぼんやりした情…

ふとんに入り眠りに落ちるまで、佐藤さんのことを考えていた。あのころ、自分はなにを好きになって、なにを欲しかったんだろう。 なにか「ちょうどよいもの」という好きになり方があるだろうか。いったい、どういうふうにちょうどよいのかは分からないけれど…

午後。出かけるしたくをしている最中に音楽家・佐藤博の訃報を聞いた。突然だし、早すぎるだろう、、と呆然としてしまった。つい昨日だか一昨日、数ヶ月ぶりに自分で聴きたいように思った(ような気がしたような)音楽を独りで聴いていた。その中に佐藤博の…

ぬっぺほふ

夜。いかフライの載ったカレーを食べた。おいしい。 数ヶ月前のユーチューブの誰かのコメントなど読みつつ、それが呼び水となって久しぶりに音楽など聴いてみる。しばらく聴いたあと体が暑くなって固まっていた頭の血流がまた再開したように感じ、おまけに日…

自分の喉仏の感触しか知らない

出来立ての熱いソバをすすったらワカメが勢いよく飛び込み、喉の奥に張り付いてやけどした。寝て起きたらまだ喉が痛い。そのまま具合が悪くて寝込む。風邪でもひいたような感じで身体中倦怠感がひどい。夜。食堂で親子丼を食べる。ひさしぶりに緑道で缶コー…

野外某巨大掲示板風の村おこし

田舎の長閑な風景。10〜20mほどの崖に沿って、海辺の砂浜に降りていく獣道のようなスロープがある。崖側は植物が生い茂っていて暗く、海側は開けていて明るい。道の海側の縁に何本かの木の杭が打ってあって、よく見てみると誰かが彫った文字が読める。「jojo…

天国みたいなお天気

大部分が崩れて尖塔のようになってかろうじて建っている10階ほどのビルがあって、その中層の一室にいる。壁の隙間の至る所に何かの書類のような紙切れが詰めてあって、よくみると崩れた壁と柱の間の空間にも断熱材のように何かの書類らしき紙がつめてある。…

スカイツリー

朝。電話に出ると私のお父さんだった。 数日前にメールがあって「スカイツリーに登りたいからいろいろ調べておいてくれ」という件の催促だった。「電車の乗り方とか、そういうことなら前日に調べればすぐじゃないですか」と、いつもよりはっきり告げると、そ…