救急車の速度のこと



 雪の降った翌朝。道の遠くのほうで雪かきをする様子が逆光に光ってきれいだなあと眺めていると、サイレンが聴こえ晴天の雪景色の道を救急車がやってくる。サイレンは聴こえるしランプも見えるのだけれど、救急車はなかなかやって来ない。雪かきに見とれたりする私みたいなまぬけが何所かでこけて怪我でもしたのかなあと考えながらそれを眺める。救急車が横を通り過ぎるとき、どんな速度なのだろうかと気にしてみると、急ぎつつも注意深く運転しているような、速いとも遅いとも言い難い、なんともいえないスピードだった。その感じが印象的で、何かに似ているんだけど例によって思い出せない。それなので備忘。(1/15)