あたらしい宰相

 おお、これは光栄の初期の三国志じゃないか!となぜだか嬉しくなり、いそいそとプレイしてみる。グラフィックはMSX版の1と2の(それぞれ好印象の方の)ものが混じっていて懐かしい雰囲気だが、内容は微妙に違っていて記憶にない細部が追加されている。復刻版みたいなものなのかな?と思う。まず苑州を拠点に細々と治める。民衆の不満がたまると城内で騒乱が起き、宰相を務めていた文官が流れ矢に当たって死ぬ。新しい宰相候補を見つけようと在野から文官を募集する。金平民という名の、演義にも正史にも心当たりのない人物を登用しようとする。姓が金で名が平、字(あざな)が民なのだという。名前の雰囲気的に異民族かなと思う。「前宰相は素晴らしい人物やで。前宰相の善政とご威光はわてのおった○○県にもなり響いておったでえ」と謙虚、そしてざっくばらんとしている。しかしなぜそんな見え透いたお世辞を言うのか、というかそもそもなんで関西弁なのだ。あっ、へ先生か!と気づいたショックで眼ざめたあとも、ドット絵のへ先生の顔が妙に生々しく記憶に刻まれている。