黒い師匠、ほか


 土曜日のよる。ボ先生のラジオがはじまる。ゲストのチャンネーと軽快なトーク。確か以前やんご先生が出演されていたなんとかババアラジオ大会みたいな企画ラジオで聴いたことのあるお声だった。というのはうそで、声は覚えてなくて名前に覚えがあった。
 ちょうど同じ頃、TLでさかんにチャットが流れてくる配信があって、試しにつないでみると軽い耳ざわりのロイクーな中古レコードをかけている音楽配信で、心地よいけれどちょっとざっくりしてる(おおらかだ)からワタスみたいなもんだと集中力続かないかも、、と閉じようとした矢先、いきなりトークが始まったのでぉぉぉと思わず聴き耳をたててしまった。その語り口が非常に実直というか朴訥としていてテイスティ。まるで木綿のハンカチのような手触りだったので、むーーなんなんだこれは、、と唸ってしまった。後ろでかかっている曲はミッド70'sからアーリー80'sなメローかつアーバンなシティソウル〜AORフュージョンボーカルみたいな、いかにもクリスタルな感じで、目の前に広がるは摩天楼から望む100万ドルの煌めく夜景といった風情なんだけど、話のほうはというと、オイラ各地を転々と放浪しまして牧場に勤めた時にゃ馬に顔面を蹴られて口が割けて20針ぬってあん時ゃぁまいったっス。。みたいなのを熊本弁?ちょいと不器用な肥後もっこすといった感じで訥々と語られるのだ。なんなんだこれは。「おらタナティヴ」へのブラック〜ソウルミュージックファンからの回答というか、なんつうか「黒いおらタナティヴ」といった雰囲気にすっかり感じ入った。唐突にこのsさんという人のことがなんだか好きになった。
 とはいいつつ、ボ先生のラジオのほうではチャンネーが車でうんこを漏らしたなどという味のある告白で盛り上がっており、しょうがないので同時に聴取すると、左耳からチャンネーの脱糞トーク、右耳からしなやかでアーベインな往年のソウルミュージック&肥後もっこす問わず語りがダイレクトに入力され、頭の真ん中で妖しげな像を結びすっかり意味の分からない気分になった。そうしているうちにどうしても観戦したいサッカーの試合の時間となり、ボ先生のは録音、sさんのは泣く泣く諦めることにした(ustって録音とか出来ねえんだろうか。。)。
 sさんの声と語りは、どこか師匠ことああああさんを思わせるものがあった。チャットに入ってきた人たちに一人ずつ「なんちゃらチュッチュッ(はーと」などと律儀に声をかける心の優しさ&薄気味悪さなんて、ほんとうに黒い師匠だなあと、かなり尊敬した。
 こちら*1がustのアドレスなんだけど、録画をざっと聴いたところトークが入ってなくて残念。。音楽の合間にちょっと喋るんじゃなくて、最初から最後までがっつり喋るような番組を聴いてみたいと思った。

 mgnさんの旅日記を読む。「続きを読む」を押すと鬼のように画像が出てきてたまげる。これはなにか自動で貼れる機能があるんだろうか、それとも一枚ずつ手動で貼ったのだろうか。。などと余計なアレはさておき、いったいどんな気分でいたんだろうなと、一枚ずつ想像しながら眺めてみるなど。ものすごいo脚のばあさんが映ってる写真が気になるなど。*2 淡い藤色のヘチマ襟のコートといい、この靴下といい、じつにナイスな雰囲気だと思った。やんご先生が「オガァさん」と言うたびに、こんなご婦人がワタスの頭を歩いて行きます。


*1:http://www.ustream.tv/channel/move-to-groove

*2:画像に直リンできないようなので。出典はこちら→http://zi7.blog51.fc2.com/blog-entry-1095.html