メールでとどく、おとぎ話



 暗いモノクロのような駅の風景。電車が何度も到着し、停車する。毎回すごい音がする。その度に、映像の下に字幕のように「ぎゅあぁぁぁぁぃぃぃんんん」とか「ぎゅりりぃぃぃりりり」だとか、電車のブレーキの音を擬音にした字幕のようなものが表示される。どの擬音がもっとも現実の音に近いか、延々と検証する(させられる)。そのあと、古い本を読まされる。モノクロの古写真や、時代がかったイラストやら図版が多く、子供向けのものらしい。戦争中、怪我をして腐った患部に虫がわいたりしている様子や、症状や治療の様子がたんたんと示される。文章も古めかしい。「復員兵、傷痍軍人を差別しないようにしましょう」とか、人権啓発のような調子の文章が続く。そこでなんとなく眼が覚めた。なんとなく、しみじみした雰囲気の夢だった。

 外は早朝の気配。夢うつつのまま布団の中で考え事をしていた。そのまま二度寝するつもりが、考え事がどんどん膨らんで収集がつかなくなり、ぼそぼそ起床する。