ブンゲーブ

どぶ人間(以下どぶ)
あついよー。
にんげんがたのいきもの(以下いきもの)
あついよー。
どぶ
ハモって来ないでくださいよ。またお前かよ、暑苦しいなこのクソ野郎。
いきもの
あなたが書いてるんだから知らないよ。というか、対談形式は気に入ったんですか? 改行が多くなって文字組がパラパラして気に食わないとか言ってましたが。
どぶ
気に入らないね。カサが増して縦長になるのも気に入らない。でも独りで書いてると、すぐグチグチした感じになるから、対談形式にして誰も傷つけないよう、回りに迷惑をかけないように適当に罵詈雑言を吐いていくのは割といいかな?と思ったね。なるべく一人づつ長めに書きたいことを書いて、圧縮圧縮で改行は極力少なくしたい。つうか「にんげんがたのいきもの」って、よりによってウィズかよ。古いし変なおっさんにしか分からねえよ。
いきもの
もうね、なんも思い浮かばない。あついし。さっき、ウィズの敵キャラの不確定名って他になにがあったっけ?と思ってググってみたら「にんげんがたのいきものTシャツ」とかあんのねw 不覚にも少し和んだ。「ググらないカス」として生きていきますとか言ってスンマセンでした。。
どぶ
しかし2011年にもなって「にんげんがたのいきものTシャツ」を見て和んでるオッサンとか、ますます救いようがないね。まあそんな話はどうでもいいんだけど、イヤダさんの日記が面白い上に最高にしみじみする内容で、明け方から呆然としたよ。すごいなあとか面白いな〜とか思って油断してると、すごいしみじみしたやつが来たりするし。そんでまたしみじみするな〜とか油断してると、面白いのが来たりするでしょ。油断しては足下かっさらわれて転がされての連続ですよ。なんつうか、そういう文章に流れてるエモーションの振り幅がやばいね。そのせいで余計面白かったり、余計しみじみしたりしちゃうんだよ。思わず、分裂症か!と思うような文章技術で、なんつうか圧巻でした。
いきもの
分裂してるんならエモーションが流れてるっつうか、感情の真空状態みたいなのに痺れた、とでも言うべきなんじゃないの?
どぶ
どうなんだろう。「北の国から」を観たことがある人ならゲラゲラ笑いながら読める作文なのかもしれないね。ワタスは観たことがないもんだから、動画を再生していちいちしみじみしながら読んだもんで、けっこう衝撃的な作文だったなあ。あのYMO聴くシーンとか、なんかすげーなと思ったよ。なにがすげーのか分からないけど、すげーなと。「北の国から」って、すげーんだなと。
いきもの
たぶん、感心のしかたがズレてますけどね。。あんたみたいに感受性がイカれてると、いろいろたいへんですな。。ご愁傷さまです。そういえば「ゆでたろう」の話も出てたけど、「ゆでたろう」はいいですよね。なんとかセットっていうの、よく食べましたね。最近行ってないけど。。どぶ人間さんは、最近はなに食ってるんですか?
どぶ
ろくなもん食ってないね。家から出るのが面倒なので、適当にブタのエサみたいなのを作って食ってるよ。昨日は米を炊いてシーチキンの缶詰をぶっかけて、醤油、バター、マヨネーズ、海苔をかけてぐちゃぐちゃにして食ってみたよ。とてもおいしゅうございました。
いきもの
それ、ブタじゃなくてネコのエサじゃないですか。それに「ぐちゃぐちゃにして」って、まずそうに書かなくてもいいじゃないですか。。
どぶ
わざわざ訂正しなくていいっすよ、エサはエサなんだから。とても料理と言えるようなアレじゃないし、エサはエサだし、目の前のエサをエサとして食うブタのような自分から眼をそらすような作文にはしたくないから、わざわざ丁寧に「ぐちゃぐちゃにして」って書くんだよ。分かったか、このクソ野郎。
いきもの
了解です。。なんで怒ってるのかは分かんないですけど。。それ、ネギとかトッピングしたら、もっとイケそうですね。あー腹へってきたからこの話題はやめましょう。つうか早く書きおえて、また作りましょう。それから、またサッカーばっか観てるみたいですね。U17とか女子W杯とか。
どぶ
そうそう。U17はグループリーグ突破がほとんど決まって、1.5軍で挑んだアルゼンチン戦から観たんだけど、日本がやたら華麗なパスサッカーしててびっくりした。きわどいパスばっか通すし、すごいトラップするし、どんどん連動するし、すげーなと。女子サッカーはスペースを潰しあわないのかなんだか知らんけど、すっきりしてるっつうか、なんかやたら観やすいですよね。こっちも日本は爽快なパスサッカーで観てて本当に楽しいですね。初代表の頃から宮間さんのプレーが好きですわ。それから例の五人抜きの娘とか、田中陽子とか、一世代下からの選考はまだないみたいですね。鮫島さんは走り方を矯正したらプレーが向上すんのかとか、いろいろ気になりますね。
いきもの
なんで田中陽子だけフルネームなのかアレですけど、まあいいや。それから、なんちゃらブンゲーブというのを聴いたみたいですね。


どぶ
そうそう。身投げ屋さんがパロディー的な作文をしてて気になってたんだけど、リンク先で本家のをやっと聴けたんだよ。リスナーから募集したテーマで小説を書いて朗読するっていう、ねとらじリスナーにどれほどの需要が見込めるのか微妙そうなことを、地味(←作業内容的に)かつ律儀にこなしていて、おおすげーなと思いましたね。淡々と好きなことをする集中力がいいですよね。それから、聴いて「ああそうか、小説って物語だし、いわゆる作り話なんだよなー」という、至極当たり前のようなことを思い出しましたね。
いきもの
あんた、そもそも日常的に小説なんか読まないでしょうよ。いい加減なことを書かない方がいいんじゃないですか?
どぶ
うるさいクソ野郎。ご忠告どうもありがとうございます。あくまでも自分の経験の範囲から聴いて感じたことを書くよ。たとえば、現代文学みたいな小説の方法自体をテーマや問題にして、物語をぶっ壊したり、再構成したりするようなメタ小説は、やはり小説本来の物語としての魅力が希薄だったり、読んでるこっちの気分としても、物語に向かう集中力が散漫になる。それからワタスは人様の日記を私小説(の短編集)みたいなもんだと思って読んでるけど、やはりそれも文体重視というか、愚痴やらクダまき具合を味わう感じで、(「作り話」が前提の)物語とは縁がない。自分が好きで読んできた小説やら、自分が小説だと思ってたものを鑑みると、ワタスは「創作される物語の魅力」みたいなものを随分ないがしろにしてきたんだなあと、改めて気づいたよ。特に創作され提出された物語ではない、どこにでもあるような日常的な風景やらなんやらに、勝手に自発的に物語を読んでいた。ブンゲーブの人たちの作品は、ただ「魅力的な物語を紡ぐ」ということに純粋に向かってる感じがしましたね。
いきもの
たとえば、昨日の話に出てきたゴーゴリなんかはどういう気持ちで読んでたんですか?
どぶ
物語性みたいなものは全然気にしていなかったなあ。ああいうのは話自体はクソ面白くもないでしょ。当然時代背景もまったく違うわけだし。むしろ読書体験そのものが大切だった。学校をさぼって布団の中で退屈な話のスジと気のめいるような描写をだらだら追っていくのが楽しいわけでしょ。小林多喜二だの野間宏だのプロレタリヤ文学みたいなのも、カフカの長編なんかも、そうやって読むと印象深いけど、普通に読んでも話は別にクソ面白くもないでしょ? やはり、読書体験としてどうか?ということが優先だった気がする。ブンゲーブの純粋にまっすぐに物語、ロマネスクに向かっていくような書く姿勢は新鮮でしたね。また、ねとらじというメディアで不特定多数に音声で聴かせるというのを、ひとつの読書体験と捉えるなら(「読」むでも「書」でもないけど、無理矢理そう解釈してみると)、ああやって物語のプロットというか髄の部分だけに集中して書くというのも、至極もっともなやり方なのかもなあと思いました。
いきもの
なんか知らないけど、生き様が毎回ストーリーなDJもいますけどね。それからどんなDJでも聴き方次第で私小説成分を味わえますね。つねに濃厚な私小説成分を発散してるDJもおりますし。。
どぶ
うわー、そんなこと言ったら、ああああ師匠のことを思い出すじゃないですか。師匠にはさだまさしの「防人の歌」やら、反町隆史の「ポイズン」やら、いろんな歌詞やポエムを朗読してもらったけど、虚無的なポエムの内容と、声の向こうのああああさんの日常風景、どこか諦念のようなものすら漂う独特な語りの叙情性がするどく交錯して、そのつど最高の私小説を紡いでいましたよね。。忘れられないなあ。。ああああさんは今頃どこでどうしているのかな。。
いきもの
。。入れ込みっぷりが尋常じゃないですね。。あなた毎回キチガイみたいにレスしてましたもんね。。
どぶ
私小説の神様が志賀直哉なら、アタスのねとらじ私小説の神様はああああさんですね。そりゃあもう、毎回泣きながらヒョウタンをげんのうで割っている姿がありありと想像できる放送でしたよ。。あの頃のああああさんとでんア先生(やんご先生)はヤバかったなあ、、常に衝撃的だった。毎回が叙情垂れ流し放送だった。。 それから偶然のラジオ空間でおなじみのDJさんなんかは、話の脱臼&再構築っぷりがメタフィジカルな小説のような感触だし、即興の作り話、適当な寸劇、クレージートークなんかも瞬間的な小説ですよね。脱線してきたので話を戻すと、ブンゲーブの行為が、ねとらじという方法が自ずから持ってしまう小説的性質を浮き彫りにしてしまうようなところも楽しいし、そのねとらじの小説的な性質に対して、文芸部の小説執筆&朗読という正攻法スタイルが対峙してしまうような構図がすごく面白いなあと思いますね。
いきもの
。。なんか、いつになく真面目に語ってるんじゃないですか。。?
どぶ
なに言ってるんですか、物を語ると書いて物語ですよ。アタスはいつだって真面目ですよ。真面目にしてるのに「ふざけてるんですか?」とか言われたりしますけど、基本はクソ真面目ですよ。
いきもの
ああそうか、だからこそキチガイなのか。。いろいろと腑に落ちました。今日もありがとうございました。
どぶ
いえいえ、こちらこそ。今日はjkさんに習って、、ご清聴どうもありがとうございました。。