たべの感想文


 ロックの日らしいけど、どうでもいい関係ないこと書いた方が多分ロックなので、多部のことを書きます。
 いつだったか、オガーさんがねとらじで好きなアイドルを訊かれて「島崎和歌子」と即答し、質問者を絶句させていたことをふと思い出し、やっぱオガーさんは「気さくな人」だと思った。放送を聴いていた当時は「かっこいい人だな」という漠然とした印象を抱いたものだが、今改めて振り返ると「気さくな人」なんだと、しみじみ思う。それから、自分が思ってた「気さくである」ということの基準を修正しなきゃいけない、とも思った。
 ツイッターを見てると、ねとらじの知り合いも、ミュージシャンの知り合いも、レコード関連の知り合いも、その他の知り合いも、分け隔てなく全部同じように、ありのままの姿で付き合うオガーさんがすごいなと思う。「気さく」にも程がある。アタスにはそれが全然出来ていない。とにかく人間がものすごく小さい。

 島崎和歌子と答えられた後だと、なんだか言いにくいのだが、アタスは多部未華子が好きだ。多部未華子が好きだと言えるようになるまで、そんな自分自身と向き合い、自分に納得出来るまで、ずいぶん時間がかかった気がする。
 むかし勤めていた会社にハマイさんという変わった人がいて、アイドルとか女優に詳しかった。その人に多部のことを教えてもらったのが最初で、当時出演していたなんだかマニアックなインディーズ映画のタイトルを言われたりして、ちんぷんかんぷんだったが、見せられた顔はずいぶん印象的だった。底意地の悪そうな、へんな顔だなと思ったけど、なんか良いとも思った。ほかに似ている顔がぜんぜん思いつかなかったからだと思う。ただ、とくに好きだとは思わなかった気がする。好きだという自覚を持つまで、何年もかかった気がする。その後、ハマイさんは会社をやめ、タクシーの運転手になった。

 たまに多部に関する世論みたいなのに触れる。ブサカワとかそういうやつ。まあわかる。ただ、芋っぽいだの、田舎っぽいという意見がまったく理解出来ない。多部はそういうのを完全に超越してるだろと。多部みたいに誰にも似てない独特の顔をした女優が他にいるか。多部こそ孤高だろうと。得体の知れない品格さえ感じる。そこにきて都会だの田舎だのという物言いの圧倒的な審美眼の欠如に吐き気がする。審美眼というか、視点そのものが定まってない感じ。
 田舎っぽいというのは、アタスのイメージだとモーニングなんとかとかアケビなんとかの人たちなんだけど(だから嫌い、とかではなく)。風体とかやってることが、というより、顔の造作がおしなべてヤンキーと付き合う中学校のかわいい娘とか、そこいらのAV女優という感じがする。没個性な片田舎に育った自分には、没個性こそが田舎らしさのようにも思うんだけど。
 それから「多部ちゃん」という呼び方をよく聴くんだけど、自分は正直どう呼んでいいのか分からない。別に「多部ちゃん」でもいいような気もするけど、どうもよく分からない。なんでか分からない。好きだから分からないのかな、とも思う。




 おでん相談室、某タさんのラジオ、夕飯がかぶって困る。録音して聴いたりする。
 おでん相談室は相変わらず面白かった。「ビレバンの通路が狭くて、チェ・ゲバラのコーナーにずっと居る」みたいな例え話がすごいなと。ぜんぜん実感はないんだけど、おかしかった。この前「近頃はラジオ聴いてレスしない」って書いたけど、正直、乱数カイザーさんの名前いじりの時は面白かったから大喜びで参加した。というか口火を切った。猥雑なことも書いた。半分反省している。

 某タさんのは。番組の最初の方は時事ネタとか軽め?(当たり障りないような)話題(今回だと家電)で、中盤終盤にかけて、うんことかセックスになるのは、某タさんが意識的にコントロールしてるのか、レスナーが(欲して)アレしてるのか、某タさんが持ってきた話題が終わり次第、なしくずし的にそうなるのか、気になった。ここ数回聴いてみて、毎回同じ流れなので、なんか面白いなあと。特に今回は、番組のどのあたりから、どんなきっかけで「うんこセックス」にシフトしてくのか、注意して聴いてみた。特に「誰かの意思」みたいなものは感じなくて、ごくごく自然な推移だった。
 それから、レスナーが美優さんという人とくっつけようとして、それを嫌がる某タさんが面白かった。美優さんて人をぜんぜん知らないけど、逆になんか興味わいた。
 番組の感想求む、とのことで、そういえば自分は、某タさんのどんな話が聴きたいのかなあと、改めて考えさせられる。たとえば家電とかの話でも、実利的な話題は分からないし、あんま興味ないかな。家電やら原発やら時事ネタみたいなことから、うんこセックスみたいな普遍的なテーマを引き出す(自在に行き来する?)手管を聴きたいのかしら(無意識的に)。でも聴いてるこっちのコンディションによりけりだしなあ。やはり一概には言えない。
 こう書くと天の邪鬼みたいだけど、絶好調でまくしたててる時より、興が乗らないようなローテンションで、何喋ろうかなーと迷いながら喋ってるような時の方が、さてどうするんだろう?と、アタスは興味深く聴いてるかもしれない。そう考えると、やはり自分が聴きたいのは人間味というか人情味なんですかね。手探り状態を聴きたいというか。つうかそんなの誰の放送を聴いてもそうなんだから、あんま答えになってないですね。

 感想求むとのことなので、一ヶ月ほど前に書いて没にしてたやつも、ついでに載せます。(めんどくさいから)今回の文脈に合わせて整形してないので違和感ありますけども。これは「会合がどうの」というお話の少し後だったので、あんまり某タさんのことを書くと会合を催促してるように思われそう、とかいうどうでもいい理由で没にしてました。
 「かつて津川雅彦だの家康だのとアレされていた某タさんの「笑い声」だけど、この前の自板配信を聴いていて、放送の邪魔になってないのがすごいなと、ふと感じた。なんというか、間や自分や相手の言葉を邪魔してしまう音声、笑い「声」というより「私は今おもしろいと思いました」という、はっきりした言葉みたいに、なぜか聴こえる。(そういうのをリスナーがねとらじに求めるか求めないかは別として)さすがプロ(セミプロ?)だなあ、なんかすげーなと感じる。あれは発声方法とかなのか、演技力的なものなのか、それとも、もっと根本的な人間性や真心みたいなとこに由来するものなのか。
 自分はだいたい配信中の笑い声というのが聴いていて邪魔で疲れるから(一番嫌だったのは、録音の自分の笑い声)、配信者があんま笑ってないような放送が好きだった気がするんだけど、ああいう(なにか明確な意思表示めいた?)「言葉みたいな笑い声」は、聴いていて疲れないものなのかもなあ、などと感じた。それから、なぜ自分がそんなに笑い声が嫌なのかということも改めて考え直してみたんだけど、上記の「音として、音声として邪魔で疲れる」ということ以外に、かつて配信中に笑っていたその時々の裏の自分の心境や気分をふと思い出し、そのつど自分に嫌気がさすとかいう、特に個人的な理由なのかしら?。。などと思い当たった。」
 おおむね以上です。




 イヤダさんの作文を読む。やっぱすごいなと思う。すごいんだけど嫌味な感じがない。すごいんだけど馬鹿馬鹿しい。そして面白くて、情感にあふれている。やはり似ているブログを探すのは難しいのかな。誰かイヤダさんのブログみたいのを知ってる人がいたら、アタスに教えてください。

 そう言えば、イヤダさんみたいなアレとは違うけど、この人の文章がおかしかった。http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20110115(なんだか印象的だった新年の挨拶)。こういう感じのって、アタスはだいたい途中で飽きて読むのやめちゃう感じなんだけど、この人のはハチャメチャな内容なのに、なんだか文章にコクがあって、飽きずにガシガシ読まされてしまう。この人が他でやってる「日本語クリップ」とか昔の本のテキストデータ化とかを見て、ああそういう素養というか、エッセンスのせいなのかなあと、門外漢なりに想像した。
 「日本語クリップ」はとても好みだし、アフィリエイトブログの壮大なパロディみたいな「洗濯バサミを100個買うと豊かな生活を送れます」(http://blog.livedoor.jp/chamyachu/archives/586798.html)もおかしかった。イヤダさんしかり、やはり読書家が書くものは自然と面白いのかしら。いくら破天荒で無理解なことを書いていても、文章に妙な情感が流れてる。

 ねとらじ経由で知ったブログとかで、(某掲示板マナーが存分に発揮された)気合いの入ってるやつも見たりするんだけど、いちいちアイディアは面白いと思うんだけど(自分は)読んでて飽きてしまうのは、やはり文章自体の情感なのかしら。
 つまるところ、叙事か叙情か、ということなのかしら。
 「某掲示板マナーに則って読めば、それはそれで充分に叙情的だよ。読んでて情感を得られるよ。」という人も居るのだろうけれど、やはり自分は物足りないかなあ。。 なんで自分は某掲示板マナーの読み物に飽きてしまい、読んでいて集中力が維持出来ないのか、ずっと疑問だったけど、それは「某掲示板文化自体がそもそも叙事的である」ということなのかも知れない、などと思ったりした(乱暴)。
 内容とは別の、ラジオでの語り口。文章での文体。内容と関係なく、語り口や文体は叙情的でないと、自分はなんか飽きてしまうのかしら。いずれにせよ、自分が古い人間なんだとは思うけれど。

 それにしてもイヤダさんみたいな、読んでみて毎回しっくりくる日記は異常。レコードに例えたら、このコトリコさんのは1、2曲気に入って(まあ、他の曲もなんかネタになりそうな)レアグルーヴ盤。イヤダさんのは、唄心全開、捨て曲なしの、しかも曲によって色んなことしててなんか面白くて人情味もある謎のローカルSSW盤(手売り、サイン入り)。。みたいな感じかしら。

 予定外にものすごく長くなってしまった。しかも書いてること全部他人のしてることの感想文じゃねえか、馬鹿かアタスはと。馬鹿です。それではまた。