東京大日記


 ひる。
 民生食堂にて食事。そのあと、久しぶりに神社の日だまりでタバコを吸いながらぼけっとする。
 日記にスライドショーを直に貼れないかなあと思い、「フォト蔵」っていうのが(幸いウチの環境でも動き)手っ取り早そうだったので登録してみる。とりあえず、なんとか貼れたんだけど、これ以上サイズがデカく出来なかったり、いちいちサブリミナル的にロゴが挿入されたりして、セコい感じがいまひとつアレ。でかく貼れないと自分の写真のくだらない感じが出ないので不満(そもそも、一枚づつ縦に貼ると長くなるのが嫌だからスライドショーにしたかったんだけど。。)。なにか勿体ぶるような微妙なサイズなので、万が一にでも真剣にまじまじと観られたりしないか心配になる。

 よる。
 昨夜、オガーさんがust配信してたということに気づく。昨日はサッカーを観ながら寝てしまったので全然知らなかった。録画物をさっそく拝見。*1 内容は「トークと弾き語り」とのこと。タイトルは「東京大放送」。オフライン時の意味の分からない風景写真。このなげやりな感じからしてすでに素敵な気配が漂ってくる。「東京ラジオ」にしても「東京大放送」にしても、放送主がどうしたいのか、どういうつもりなのか全く分からない、雲を掴むようなこの感じが好きだ。本当にどういうつもりなのか、いつか正式にインタヴューしてみたいなと思う。(考え抜かれた、用意周到なスタンスだとしたら平謝りするしかないが) そして、じっさいに視聴してみて、想像以上にグッと来てしまった。
 おおまかに書くと、「おしゃべり」「BGM」「弾き語り」の3つの要素で成っていて、それらの関係性が絶妙な感じ。それぞれが影響しあって、緊張とも弛緩ともつかない独特のテンションで、終止三すくみの綱引きをしている感じ。
 オガーさんの淡々、訥々とした、どこか素朴な風合いでありながら、ブルースとファンタジーがゆるやかに同居する日常的な雑談。そして裏で流れる80sジャパニーズポップス(シティポップスのような、それ風歌謡曲のような、、良くいえば軽妙、悪くいえば軽薄な感じの代もの)。まず、この関係がじつに妙な感じ。
 そして、話題が落ち着いたりネタが無くなると「さて、やりますか。トーク&弾き語り配信だし」などと、いたって事務的な前置きで突如始まる弾き語りが、避けようもなく正々堂々としたノイズ(だいぶかわいい感触の小品といった雰囲気なので、そんなにシゴキ系ではなかった)なので、くわえていたタバコを思わず噴き出してしまった。「べつだん面白くもない」といった雰囲気というか、「まあ、これが俺の日常ですから」とでも言わんばかりの、いたって真面目くさった顔つきでエフェクター類をいじりまわし、本人にしか分からないタイミングで間歇的にマイクに向かって奇声を発するオガーさんが面白い。まるで仕事でもするかのような、面白くなさそうな顔でこれらのことをやってるのが、自分的にはすごく面白くて、印象的だった。なにか専門的すぎて傍目にはよく分からない、風変わりな仕事でもしている作業員、技術者でも見学しているような気分だった。それから松本人志のコント「実業団選手権大会」*2の雰囲気をちょっと思い出したり。

 ネットラジオを聴いて、ああだこうだと書いていたころ、「音と言葉の、ラジオ空間がどうの」などという妖しい風向きのことを考えていた記憶があるんだけど、「東京大放送」が面白かったのも、まさにそういう雰囲気のなにかを感じたからだと思う。音と言葉が相互干渉しあって独特の雰囲気を醸してるような。某氏の「カーペンターズのイイ曲をかけているんだけど、なぜかスレでは『死ね』だの『カス』だの殺伐とした言葉が飛び交う」あの雰囲気とか、また別の某氏の「愚痴みたいな話をしている最中に、突如屋外から響いてくる珍走団の騒音とか、突然始まる花火大会」のあの雰囲気とか。。うまく説明出来ないんだけど、、言葉、音、音楽、理解の及ばない不安定な関係性、無理解な状況。

 思わず「いやー、やっぱまたラジオしてみたいなあ、、」などと考える。まあ、已然環境がゆるさないわけなんだけれども。気持ちが盛り上がったまま、久方ぶりにスカイプなど立ち上げ、「面白いですね」とご本人にチャット。ラジオかユーストにゲスト出演させてくれと持ちかけてみたが、スカイプ音声を放送に乗せたりするアレがアレだそうで、墨田区くんだりのkケ淵まで直に伺えばokだそうだが、、チャリだと遠いんだよなあ。。まあそもそも、どこまででもチャリで出向こうとする小学生みたいな魂胆がアレなワケなのですが。。


*1:東京大放送 http://www.ustream.tv/recorded/13640790

*2:つべのが消されていたので、、http://www.nicovideo.jp/watch/sm5729143