魚とロックと生物濃縮

 ワタスの壊れかけの左のパソコンでも観れる範囲でインターネット通信をうろうろしていて、ふと辿り着いた見知らぬブログの更新が3月10日で急に途切れていたりすると、なんとも言えない気分になったりする。ぜんぜん知らない人だというのに。そういうことでいちいちなんとも言えない気分になったりしていてもキリがないというのに。。

 よる。他に眺めるものがなかったので、広瀬隆氏による原発やら放射能に関する講演の録画*1を眺めていた。やたらと長いのと他の番組出演時にも話してたような部分もあったので、途中からyoutubeでわけの分からない歌謡曲やら、わけの分るような歌謡曲やらをあれこれ漁りながら同時に聴き続けた。すると終わるころには、居酒屋でとなりの客がする原発の怖い話が気になってひたすら聞き耳を立て続けた2時間弱、というようなアレな印象と余韻を残して、静かに夜が明け始めていた。
 「20~30kmどころの話ではない、すぐにでも原発から半径100km以内を緊急退避させろ」などという話を聞きながらだと、大概はどんな曲もおどろくほど耳に入ってこないというか、遠くの方で鳴っている感じ。風にのって流れてくる祭囃子か学校の校内放送みたいだった。

 海水の放射能汚染、海産物の生物濃縮汚染の話を聴きながら、ちょうど再生された水前寺清子の「魚のロック」が、かつて無いほどにおっかない唄に聴こえ、ギターのファズやワウさえ執拗にいちいち禍々しく感ぜられた。「あの子をニシン(妊娠)にしておいて」というフレーズも、放射性物質が子宮に停留しやすいだのアレなことばかり想起させる。。