「思い出」に関する思いつき

前に「竹中直人の描く自身の恋の思い出話が好きなんだけど、どこで読んだか分らない」
みたいなことを書いたんだけど*1、件の文庫本の後の方に出てきた。我ながらアレだなあと思った。

>「それでね、狩野さんに宛てたラヴレターに、"ぼくは君のことが大好きです。加山雄三は好きですか。今、追浜の東宝で『南太平洋の若大将』をやっていますので、ぜひ一緒に観に行きたいです。そして大事なことを伝えます。明日の夜7時になったら、耳を澄ませていてください。きっと僕の声が聞こえると思います"って書いて、下駄箱に手紙を入れたんだよ」
>「鷹取山で叫んだ声はやっぱり聴こえたみたいでさ、返事がきたよ。"やめてください"って。"竹中さんは何を考えているか解らないので、あまり好きではありません。加山雄三は大嫌いです"って」*2


実際辛かろうが、退屈だろうが、思い出は、記憶の上澄みだけをすくうかのように美化されてゆく。
記憶たちが、遠近感を失い、ハリボテのように立体感を失って、平面的かつ均質に、
記憶のケースに等距離に並ぶ。各々の思惑どおりに美しく陳列される。
二次元愛好などという人の趣味嗜好について、自分はよく解らないのでアレコレ出来ないが、
由来の解らない美化や、人を魅きつける力について。「二次元愛好」と「思い出」を並べて考える。
二次元愛好 →けっして過去ではない思い出。今という瞬間の思い出。「今」を瞬間的に思い出にする作用。

>こうね、平日でも潤いが欲しいっつうかさあ、もっとこう、
>いい感じのアーバンライフスタイルがあんじゃねえかって思ってね、
>やりきれないの。うどん食いたい。(naoto_ogawa@twitter)

ひっそり、心にしまいこみたい言葉。



朝。見境がなくなったところで、久々にリレー参加。
回線切れて落ち込む。それからレスの読み飛ばしに後で気付く。だめだなあ。。

【DJ名】まほね
【URL】http://std2.ladio.net:8150/mahone.m3u
【時間】30分 (予約者なければ延長あり 【備考】雑談。夏も終わりですね
【放送情報】http://ladio.net/src/9SQm http://ladio.net/src/9SQE(回線切れ)



よふけ。
まんじゅう氏のトーク放送拝聴。くそおもしろい。
ふわーとしゃべって、面白いことが言えるんだからかなわない。以下サンプリング。
カンボジアの流行歌のコンピCD「このCDに入ってるアーティストは(革命で)全員殺されました」
それでキラーズ(ピンキラ)のカバーなんですね / おばあちゃんのポルポト焼き
味ンシュタイン / 味覚の学級崩壊 / ワンクッションおいたリンゴ農家
ベルトコンベアーを流れてくるババロアの位置を微調整する仕事 / おおばーナイトセンセーション
ババロアの墓場 / 塩を出しちゃいけないカースト / エロウヨ

*1:http://d.hatena.ne.jp/mahone/20090901

*2:少々おむづかりのご様子/竹中直人