ラジオの音の意味の空間

よる。
TVでサッカー日本代表観戦。オランダ戦。
終盤、気を抜いたところを立続けにさっくり3失点。
なんとなく'06W杯の豪州戦が頭をよぎる。

よふけ。
まんじゅう氏の自板放送。FMラジオみたいな雰囲気でコント。おかしかった。
すごくおかしいはずなのに、なぜか、まんじゅう氏が一人でやってた時みたいな、
「聴いていて吸い込まれるような不思議な感じ」はしなかった。
なんだったんだろうなあ、あの吸い込まれるような感じは、、と少時思いにふける。
あの声、あのトーンで、ああいう内容のことをしゃべると、
あの「吸い込まれるような感じ」になるんだろうな、、としか言いようがない。
どういう仕組みなのか、よく分らない。
ラジオに変な集中力が充満してる感じっていうか、
ラジオから変な集中力が伝染してくる感じっていうか。
へんな緊張感(テンション)つうか、張りつめた感じ、硬度も伝わってくる。
無駄なことをしゃべらなかったり、吟味した少ない言葉で、澄んだ音色でしゃべるから、
ああいうふうになるんだろうか。
塵ひとつない大気の向こうの景色、透明度の高い湖沼でも覗き込むような感覚。
ふと気付くと、まるで真剣白羽取りでもするかのような体勢で聴いてる自分がいる。
ラジオの空間、ラジオの音の意味の空間(みたいなものがあるとしたら)、
まんじゅう氏の独りしゃべりの場合、比重の高い、高密度な感じになってるんだと思う。
「うんこ」と言ってみても、咳をしても、屁をしても、高密度な意味を帯びる感じ。
いい加減な言葉は、発せられた途端、その言葉の自重で、
へなへなと、その場に押しつぶされてしまう感じ。