すみれ色のカタパルト

昼ねて、夜おきる。
大喜利の方には、まだアレな集団がいて
0.005秒くらいで消費されるきわめて刹那的なアレをアレしている。
むしゃくしゃするので、腹いせにこちらに殴り書く。

なにか、すぐれた回答には、詩性、表現性、そしてなにか
消費に耐えうる強度みたいなものを感じる。
それは、大雑把にいえば「美」ということだろう。
大喜利回答も、言語表現である。
表現するなら、自動的に、表現性を備える。
「言語表現の表現性」とは、言語でしか表現出来ないものを描き、
視覚にも、聴覚にも、味覚にも、触覚にも頼らない、
言語でしか表現できないものを、確実に観者に知覚させるということである。

極端な例になるけど、未だに印象に残る回答。
お題:踊り続けてる理由
回答:夜の次に夜が来た
http://oogiri.symphonic-net.com/kekka.php?rqno=47500&mode=0


これなど、美の極地というか、詩性の結晶だなと。
かれこれ一週間ほど経つが、未だにこの回答は、自分の中で消費しきれていない。
このエッヂ。この強度。美と呼ばずして、なんとやらだ。
出来ればこれは、あらかじめ準備してあった回答*1 or 何かの紋切型であって欲しいが、、
、、思いつきだとしたら、お手上げだ。

大喜利の回答は「詩」である、という思いは変わらないんだけど、
「お題と回答」セットでみた場合、これは小説的であると思う。
(表現として捉えた場合)きわめて純度の高い、メタフィジカルな、小説。
作家、高橋源一郎は、以前、小説の方法と作用について、このように書いていた。

日常の言語空間 ←→ 小説の言語空間 ←→ 詩や広告コピーの言語空間
(形而下的)                (形而上的)

日常の言語空間と、詩などの形而上的な言語空間の間で浸透膜のように作用し、
読者を(スムーズに)より高次元な言語空間に運ぶという働きによって、
その小説の(文学表現としての)性能を計ることができると。

大喜利のお題と回答」も、特に優れているそれがもたらす結果は、同様ではないか?
観者をメタフィジックな言語の空間に一瞬で飛ばす、カタパルトのような働き。
俳諧の文化などにも似たものを感じるけど、
あんまりよく分らねえから、あれこれ出来ない。

ところで、夜があける。
今日もすみれ色。





きまぐれに蔵出し音源など。
http://kissho2.xii.jp/20/src/2yoshi9581.mp3.html (DLkey=shisho)

【タイトル】  the nonstop師匠
【ジャンル】  nonstop_mix,作業用BGM、試験放送、トーク(師匠)
【放送開始時刻】2009-04-26 10:00:42
【放送時間】  1h 25m
【リスナ数】  last 6 / max 8 / total 13
【放送データ】 http://ladio.net/src/8Tav
【備考】    開始直後、お経放送のリスナー3人付近を推移。興味深く見守る

nonstop_mix試験放送 "the nonstop師匠 #001"
消費され、打ち捨てられた市井の大衆歌謡に、師匠の朗読で新しい息吹を与える試み

・Ramsey Lewis feat.師匠(師匠ジングルより)*
・Dayton feat.師匠
・Second Direction feat.師匠
・la kabala feat.師匠
・横内章次とボサノヴァ・セヴン feat.師匠
・the silhouettes feat.師匠(自作ポエム「もっとさ」より)
・American Gypsy feat.師匠(師匠ジングルより)*
・American Gypsy "Stuck on you" ('79)*

*はステレオ、他はモノラル

*1:キリ番お題でもあることだし