ぐどんなわたくしへ




 消音したテレビが「ジニンダジニンダ」と、朝からずっと、ちらちらと光っている。 / どうやら晴れた戸外の、午前から正午をすぎ午后、夕暮れ手前まで、淡々とうつろう光のみちひきを見送りながら、ぼそぼそと手すさぶ。 / 部屋の中、澱んだり弾んだり、いろいろの周りの光が、くっついては離れ、また溶けてにじむ、ぼんやりしたかたちを、弱視の人のような気持ちで、おおまかに感じとる。 / 長いこと、ただ、しずかに光っている画面には。 / 白い瀬戸物のようなのとか、つけもの石のようなのとか、毒水をはちきれんばかりに充満させた水風船のようなのとか。 / いろいろな顔がうかびあがる。 / 毒水風船みたいな顔は、いつみても印象にのこる。蛇やフグは自分の毒は平気なのだから、毒水風船もだいじょうぶなんだろうなあ、とか、腹へったな、とか、いつも同じようなことを思う。 / いろんな顔をひととおり見終わると、だいたい気がすんで、所定の位置にもどる。 / 愚鈍な心を、愚鈍なままに書く。ぬけがらのような気持ちを、ぬけがらのようなまま、そこに残す。 / 書くのではなくて、そのときの気持ちにしっくりくる、そのとき、ちょうどよいと思われる言葉を、そこに置いて、ただ並べておけばよろしい。 / 愚鈍であることをすぐ忘れる、愚鈍なわたくしへ。





 ずっと起きたあと、ずっと寝て、起きたら一回転していた。今日が6月の3日というのが納得いかない。どうしても、4日な気がする。以下その他、雑記。

  • SNSの方にメッセージがあった(というメールがあった)ので、あらめずらしいと見にいくと「So-net SNS(SNSを作ろう!) は2010年6月3日(木)をもちまして、サービスの提供を終了させて頂きました。4年間に渡り本サービスをご愛顧頂き、誠にありがとうございました。」とのこと。 読めなかった最後のことづけ。なんだかすこしセンチメンタル。気になるけど、きっと某SNSがなくなることについてのアレだったのだろうなあ。。短い間でしたがおつかれさまでした。 >関係各位それからアタス
  • 某氏の日記。「適当に、こっちだろう、という感じで自転車を漕いだ。 / しばらく行くと、町がどこか浅草ぽくなってきて」という一節に、なるほどそのとおりだなあ!と感じ入った。とつぜん浅草に着くんじゃなくて、たしかに、ゆっくり浅草になって行く感じがある。その気持ちすごく分る。 それから、あの「金のうんこ」を、仕事中の友人に「うんこ」という件名で写メールし、その後、別角度からより良く撮影できたものを「うんこうんこ」という件名で送るくだりが心に残る。
  • 昨日。どうでもいい気持ちでサッカー用語を伏せずにちりばめ、ふざけたことを書いたので、アクセス解析を見るのが少々アレだったが全く問題なかった。考えてみれば、時節柄そこいらじゅうで垂れ流されているわけですしね。それよりも問題は「館ひろし」だ。ただ一度きり話題にしただけなのに、細々と(そして実に根強く)キーワード検索が続いている。うちですらこうなのだから、イヤダさん(誰)のところなど、かなりすごいことになっているのではなかろうか、などと、とても余計な心配をした。
  • ある日記をみていて、ひさしぶりにマウスで絵を描いたら少し気持ちよかった(スナイデル)ので、またなにか描いてみたいと思った。そういえばワタスは、ずっとパヌッチ(サッカー選手の)を描いてみたいと思っていた。今より髪が長めで、ナチス党員みたいな雰囲気のころのパヌッチwikiを見て、いろいろなるほどなあと思った。「髪型には相当なこだわりを持っているらしく、二週間に一回はいきつけの床屋に足を運ぶと言う。それはスペインのレアル・マドリードに移籍した時も変わらなかった。」「短気な性格で退場もしばしば。しかし本人はこの性格を『チェコ人の母親から受け継いだ誇りだ』と語っている。」

 描いてみたが、いまいち雰囲気で出ない。