ばんか

 伊豆のほうへの家族旅行に便乗した。帰ってきたら気が抜けた。いっきに虚無と無気力がもりもり湧いてきて、暑さともろもろの不安につつまれたまま、数日どんよりする。
 空腹だと寝つけない。反動で、何か食べて腹がふくれるとてきめん眠くなる。せっかく食べたなら、そのまま寝るのももったいないので活動(いっさい人のやくにたたない活動)したいんだけど、また腹が減ると寝づらい。寝ても、ひどいと空腹のせいで目が覚めたりする。そのわりに食べ物の夢を見ないのが不思議だなと思う。そのわりに食べ物の夢を見ないのが不思議だなってどんだけ呑気なんだよとも思う。人としてどうにもならない。最高潮に社会のつかいものにならない。呑気なまま○○になりたい。
 むかし、よく静まり返った墓場で自分の呼吸や鼓動を聴いて、ああ生きてるんだなあと感じたように、四六時中の空腹もああまだ生きてるんだなと不断に思い出させる。空腹を感じないで一応まともに暮らしていたころはそんなふうに「まだ生きてる」だとか感じなかった。何を感じて何を考えて生きてたんだろう。ああめんどくせえな、贅沢を言わずただ普通に暮らしてるだけなのに、いちいち腹が減っていちいち金がかかるんだろうなああめんどくせえな、みたいなことをずっと感じていたか。今とあんまり変わりないか。

 おぼえ。

  • 見た目として手数や作業量を積み重ねず、アイディア、思い(こみ)だけ定着させる感じ。
  • 芸術だとか表現だとかいう見た目の抵抗感を作らず(構えさせないで)、開放感、(なんかはじまるような)期待感、瑞々しさをアレする工夫。
  • 開いて1,2秒で閉じられる感じ(それでいて、なんとなく良いと思えるようなもの)を探る。
  • できるだけ神経を使って描いて、すごく適当な見た目。
  • すぐ飽きる →飽きる前に終わらせるべきなのか、飽きないようなテーマを吟味するべきなのか。
  • 作業してて、意識的なとこ←→適当なとこ。 ちゃんと考えてるところ/適当なところ/考えてるようで適当なところ/適当なようで考えてるところ 意識しつつやる。境界をみさだめる。